2020年の秋。
親友の結婚式に参列してきました。
現在のコロナ禍において、大人数の会食には賛否両論あると思います。
私も実際、親にコロナが流行っているのに参列して大丈夫なのかとかなり心配されましたが、
・結婚式場が同じ県内である事
・新婦が医療従事者で感染対策にかなり気を使っている事
・参列者が半分以上県内の人である事
この事を踏まえて、大好きな幼なじみの結婚式への参列を決めました。
行きは感染対策バッチリのバス(隣の席なし)、帰りは家族の車で帰宅したので道中の感染対策もバッチリで参加しました。
式場と新郎新婦の徹底した感染対策
今回は結婚式レポートではなく、感染対策面においてのレポートです。
新婦は医療従事者なので、感染対策に何が有効で、何が無意味なのかをしっかり吟味していた印象を受けました。
検温と体調報告
挙式前にロビー集合した際に、式場の方が一人一人に検温と体調確認をしていました。
きちんと名前を確認し、紙に記入して記録を取っていました。
聞かれた項目は、
・体温は正常か(その場で測定)
・直近で体調は悪くなっていないか
・直近で感染の多い地域との往来はあったか
の3点だったと思います。(うろ覚えでごめんなさい。)
教会に入る前に手指消毒
挙式会場の教会に入る前に必ず手指消毒を行うように促されました。
距離をとって2列に並び、手指消毒をしてから教会に入りました。
教会で座る席
教会の中でもきちんとソーシャルディスタンスが確保されていました。
ひとつのベンチに2人(親族は3人のベンチもあった)で、間隔をあけて座るよう促されました。
泣く泣く親族や友人も数を調整し少人数で行ったそうなので、全員が距離を保ちながら挙式に参列することができました。
教会内では終始マスク着用
聖歌もスタッフのみが歌い、挙式中は参列者は全く無言でした。
終始マスクを着用していました。
唯一外したのは、教会の外で集合写真を撮った時のみ。
式場の方の指示で写真も素早く終了し、またマスク着用で受付へ。
受付前に手洗い、うがいの徹底
紙コップとうがい薬が配られ、各自手洗いうがいをし、手指消毒をしてから受付。
これも新郎新婦の案だそうです。
感染対策として一番有効なのは手洗いうがいなので、とても良い配慮だと感じました。
せっかくうがい薬が置いてあるスペースも可愛く飾ってあったのに写真を撮り忘れました。
受付での芳名帳記入やパンフレット受け取りの配慮
ペンは消毒済みを人数分以上用意し、必ず使い回しのないように管理されていました。
使用済みのペンも慎重に式場スタッフが回収。
受付でもらう席札パンフレットの他に除菌ウェットシートも一緒に配られ、とても配慮されていました。
披露宴のテーブルでの配慮
テーブルはおそらく大きいサイズで、8人〜10人程度座れる物。
私たちのテーブルは4人、多いテーブルでもしっかり距離は確保されていました。
隣に座る人と密にならない距離が保たれていました。
アクリル板は、距離を十分に取っていて声が通りにくい事などを考慮し設置されていませんでした。
正面の人の声が全く聞こえなかったので、大声を出さない為にも謎の伝言ゲームみたいになっていました。笑
式場スタッフもメニューの説明を簡潔に済ますなど必要最低限の会話で、感染対策をしっかり行っている印象。
各テーブルにアルコール消毒がひとつ、あとは(気休めだとは思うが)空間除菌も置かれていて、感染対策はきちんとされている印象です。
席札の代わりにマスクケースが置かれていたのは、このご時世ならではの感じで新鮮でした。
スピーチ、挨拶回り、ダンスなどの余興はなし
中座の時にくじ引きで当たった人がエスコートなんて粋な演出。
その際に一言くらいで、あとは友人スピーチはありませんでした。
中座も親族が当たっていたので、結果的にめちゃめちゃ感動しました。
両家のビールを持っての挨拶回りもなかったです。
ダンスや歌の余興もなく、ビデオレターなどでした。
新郎新婦、そして式場の感染対策への配慮は申し分ない
出来る限りの配慮はしてくれた印象です。
消毒や手洗いうがいの催促など、基本的な事はすべて指示してくれました。
式場の方との会話も必要最低限で、飲み物も自分から声をかけてお願いするスタイルでしっかり配慮されていました。
かといって突き放すのではなく写真を頼んだらきちんと撮ってくれるし、飲み物も快く作ってくれるし、マスク越しに式場の方も皆笑顔だし、ホスピタリティはホテル婚ならではの素晴らしいものでした。
参列者の感染対策への課題
新郎新婦や式場が最大限の感染対策への配慮をしてくれたのですが、それでもやはり感染要素は免れないと感じました。
そもそも、日頃会わない人と再会したりして会話を楽しむのも結婚式イベントのひとつですからね……。
中でも今回私が違和感を覚えたのは、『寄せ書き』です。
2グループがそれぞれ寄せ書きを頼んできましたが、
・ペンの使い回し
・チェキカメラの使い回し
・強制的に会話イベント発生
がありました。
寄せ書きによってコロナにかかるのが怖いというのではなく、新郎新婦と会場がせっかく使い回しを防ぐ配慮をしていたのに、主催側のペンを使い回さない配慮を目の前で無効にしていくというのがなんだか残念だなと思いました。
これはコロナ対策というより、個人的になんだかなーと思った点です。笑
もうひとつ、これはどの結婚式に対してもそうだと思いますが、
お酒を飲むと声が大きくなり距離も近くなる
披露宴中盤、お酒も入った頃にはもう会話する時に誰もマスクをしていませんでした。
なるべく他のテーブルには移動しないように心がけてはいたのですが、どうしても話が盛り上がると移動してしまう人もいた印象です。
マスク会食なんてテレビでは騒がれていますが、実際参加して思ったのは、食べる時だけマスクを外して、、会話する時にマスクつけて、、なんて無理という事。
食事の際は確かに自分の席で静かに食べるのですが、テーブル間の移動、お喋りは当たり前に行われます。
全力で感染対策をしたい人はマスクをつけて距離を取るか、相手にマスクをつけてと促すか、自主的な対策を取らないといけないと感じました。
そもそも感染が気になる人や職場で制限がかかった人は結婚式を欠席していたので、参列した人もそれなりの対策を各自とってきたのだと思います。
心配性な私でも全然心配することなく参加したので、そこはもう信頼関係なのかな。
申し訳ないですが久しぶりに会う友人でも、大声でマスクせずに話す人とはさりげなく距離を取らせて貰いました。
参列者にも、能動的な感染対策が求められていると感じました。
(あと、二次会は本当にただの飲み会になります。二次会こそ感染対策に気をつけたほうが良いです。)
主催側は最大限の配慮をし、参列者には感染が怖いなら欠席する、してもらう
今回参加し、私的に対策するならこうだなーと思うことをまとめました。
- ・手洗いうがいの時間を強制的に作る
- ・消毒を至る所に置いて、消毒の時間を強制的に作る
- ・少人数で行う、無理ならテーブル間の移動の際はマスク着用を徹底させる
- ・感染が怖いなら早めに欠席の連絡
- ・主体性を持って感染対策を行なっていく
まず主催者側は、手洗いうがいと消毒の時間を強制的に作るのが良いと感じました。
披露宴中なんて、自発的に消毒している人全然見かけませんでしたからね。
結婚式って意外とバタバタするので、式場の人が適宜アナウンスしてくれると手洗いうがいも消毒も忘れずに全員できると思いました。
披露宴の際にも、友人テーブルがいくつかあるとテーブル間の移動が盛んになってしまうので呼ぶ人数を制限するか、テーブル間の移動の際はマスク着用を徹底させたほうが安心できると感じました。
そもそも呼ぶ人数が少ない親族婚や少人数婚はその点ではめっちゃ感染対策しやすいですよね。
そして参列者側は、自主的に感染対策を行う意識を持つことが大事だと感じました。
どうしてもバタバタしてすべてが受動的になってしまいます。
マスクの着脱は自分で行なっていくしかないので、自分の身を守る、そしてクラスターを発生させないという意識を持って対策していくのが一番だと思います。
そして感染するのが怖い、感染させるのが怖い、という人はきちんと欠席する勇気を持ちましょう。
今結婚式を行なっている人はコロナ前に結婚式の準備をしていた人たち。
きっとこれからの人たちはコロナのリスクを理解した結婚式を計画していくと思います。
決して誰もが自分本位にならず、このコロナ禍の結婚式を幸せなものにできたらいいなと思っています。
今回の結婚式、参加できて良かったです。
幼なじみの結婚式ということもあって、親族も友人もほとんど顔見知り。
家のルーツを知っているからこそ心にグッと来るものがありました。
ウェディングドレスとっても似合っていて素敵でした。
(挙式で入場してきた時から私は泣いてしまいました。笑)
※この記事は結婚式から2週間以上経過してから書いています。
参加者も、みんな元気だそうです。
もちろん私も。
結婚式が終わって後日、主催側から改めて体調確認の連絡もありました。
きちんと後のことも気にしてくれて嬉しく思います。
結婚式に悩んでいる人へ、少しでも助けになればと思いこの記事を書きました。
中止も延期も開催も、すべてが正しい判断になりますように。
少人数婚、親族婚が気になったら、コロナ禍になる前の事で申し訳ないんですが自分の結婚式についても記事にしてあるので良かったら読んでみて下さい!